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おしらせ

日本福音ルーテル熊本教会(水道町)から『日本福音ルーテル熊本教会 宣教122年の歩み』【増補改訂版】が当センターに寄贈されました。

1905年 献堂された熊本教会(水道町)
右:ブラウン宣教師
左:山内直丸牧師

 寄贈された『熊本教会 宣教122年の歩み』【増補改訂版】は、本年5月9日に発行されたもので、編纂著者は熊本教会代議員で当センター長でもある藤本誠氏です。全編が923頁の大著ですので、製本された刊行物ではなく〔CD-R〕1枚に焼いた版で発行されました。
 熊本教会は、アメリカ南部ルーテル教会一致シノッド派遣のブラウン宣教師と日本福音ルーテル教会の山内直丸牧師によって1898(明治31)年10月2日に設立され、1905(明治38)年6月20日現在地の水道町に熊本初のルーテル教会堂として献堂されました。ブラウン宣教師は九州学院創立のため身命を投げ打って尽力し、山内直丸牧師は九州学院設立のための実務を中心になって担いました。「九州学院」という校名は、実務を担った山内直丸牧師が付けたものです。熊本教会は、日本初のルーセラン・ミッションスクール「私立九州学院」の母教会なのです。
 日本福音ルーテル教会では、「熊本は日本のルーテル教会の聖地だ」とよく言われますが、熊本教会はその聖地の原点の母教会だと言えます。熊本教会の宣教からルーテル教会の伝道が本格化し、「路帖神学校」と「九州学院」が創設され、「慈愛園」や「九州女学院」、他のルーテル教会が誕生したのです。その母教会「日本福音ルーテル熊本教会」の122年の宣教の歩みが綴られたのが、『日本福音ルーテル熊本教会 宣教122年の歩み』です。それも、従来の歴史記述中心の教会史とは違い、熊本教会の宣教の歩みを担って来た歴代牧師や信徒の皆さんの生きたことばや足跡を綴った信仰共同体としての画期的な教会史だと言えます。
 【初版】は本年4月4日復活日主日に発行されましたが、その後、増補改訂を経て5月9日に【増補改訂版】として発行され、この度、当センターに寄贈されました。熊本教会の宣教の歩みは、そのまま九州学院史や日本福音ルーテル教会史の源流であり通底していて、その歩みを共にしているのです。『熊本教会 宣教122年の歩み』【増補改訂版】は、熊本教会のみならず九州学院やルーテル教会全体にとっても、貴重な歴史資料たりえていると言えます。
 次に、「目次」、「主な参考・引用資料」、「編纂あとがき」を掲載し紹介いたします。(センター長・記)

日本福音ルーテル熊本教会 宣教122年の歩み【増補改訂版】[PDF]