展示物の紹介

主要な展示物

  • 遠山参良先生の学位記

    遠山参良先生の学位記

     この学位記は1923(大正12)年6月にペンシルベニア州ミューレンブルグ大学で認定されたものである。その後、ミューレンブルグ大学から授与された文学博士(Doctor of Letters)の学位記の伝達式が、1923(大正12)年12月21日に、九州学院で執り行われた。
  • 旧本館1/50模型

     1912(大正元)年学院の創立2年目に建設され、1974(昭和49)年までの63年間本館として多くの卒業生が学んだ貴重な校舎である。この本館は戦時中の補修もままならず雨漏りがひどくなり老朽化して解体することになった。
     同窓生の有志で何とか保存したいと運動に取組んで募金を始めたが願いはかなわなかった。そのため集まった基金で模型で残すことにして、山鹿灯籠の技法を長く受け継いできた山鹿灯籠師の徳永正弘氏に制作を依頼し、1/50の精密な旧本校舎が忠実に再現された。学院の最も貴重な遺産の一つである。
  • 南部一致シノッド(ルーテル教会)
    ルーセラン・ミッション会計簿

     C.L.ブラウンは1900年(明治33年)12月、熊本在留最初の宣教師として熊本伝道を開始.この会計簿は,1902年9月よりブラウンによって記録され,1910年12月からはL.S.G.ミラーによって記録されている.100年以上前の貴重な史料である。
  • 九州学院設立認可証

    九州学院設立認可証

     1910(明治43)年1月19日に、C.L.ブラウンに熊本県知事川路利恭より設立の許可書が交付された。これにより九州学院が発足することになるが、校舎の建築が遅れ開校を一年延ばして1911(明治44)年にスタートをした。それでも本館の校舎の建築は間にあわず最初の一年間は寄宿舎の部屋を使い授業が始められた。本館の完成は翌年となり開校二年目から校舎を使った授業が始められた。
  • 九州学院要覧<br>Kyushu Gakuin Memorial

    九州学院要覧
    Kyushu Gakuin Memorial

     九州学院開校2年後の1903(大正2)年発行。 すでにKGマークと九學の校章も記載されているが、九學の校章が逆さまになっている。
  • 創立二十周年記念

    創立二十周年記念誌

     1931(昭和6)年10月1日発行、編輯兼発行人:稲冨肇、発行所:九州学院。10月1日に創立20周年記念式典が挙行され、校歌(収録)が制定された。「学院記」や「回顧録」等が収録されている。
  • 大正拾四年拾壱月拾八日起『朝禮記録』

    大正拾四年拾壱月拾八日起『朝禮記録』

     ブラウン記念礼拝堂は1925(大正14)年10月30日に竣工・献堂され、11月18日より朝礼が開始された。
     この『朝礼記録』は遠山院長が記録したもので、昭和5年7月まで記されている。
  • 遠山参良教授の五高開校記念式「祝詞」1903(明治36)年10月10日第13回記念式

    遠山参良教授の五高開校記念式「祝詞」
    1903(明治36)年10月10日第13回記念式

     第五高等学校(1890年・明治23年10月10日、第五高等中学校として黒髪村に開校)では毎年開校記念日の式典で教員総代が祝詞を述べる。1897(明治30)年第7回開校記念式では夏目金之助(漱石)教授が祝辞を読んだ。明治36年の第13回記念式では、明治33年7月に漱石から英語科主任教授を引き継いでいた遠山教授がこの祝詞を述べた。(熊本大学五高記念館所蔵)
  • 九州学院宗教部「敬天愛人」第一號(大正十三年二月一日発行)

    九州学院宗教部「敬天愛人」第一號
    (大正十三年二月一日発行)

     学院新聞「敬天愛人」は九州学院宗教部が発行していた。第一號には、遠山院長が米国ペンシルバニア州ミューレンブルグ大学から文学博士号を伝達された記事が中心に掲載されている。
  • 遠山参良教授の五高英語試験問題1901(明治34)年2月と3月

    遠山参良教授の五高英語試験問題
    1901(明治34)年2月と3月

     第五高等学校で遠山参良教授が出題した英語の試験問題。ガリ版印刷で、下にS.Toyamaのサインがある。(熊本大学五高記念館所蔵)
  • 学院長杯優勝カップを貫通した銃弾痕

    学院長杯優勝カップを貫通した銃弾痕

     1945(昭和20)年8月10日の米軍機の機銃掃射により機銃弾が貫通した学院長杯優勝カップ。
     学院杯は学院長から校内の諸大会で優勝したものに贈られたものである。 この機銃掃射で4年生の1名が銃弾により大腿骨貫通で亡くなり、1名が重傷を負った。この日8月10日が不運にも一学期の最終日であった。
  • チューリップの切り株

    チューリップの切り株

     創立当時に九州学院の寮と職員宿舎の間に並行して植えられたチューリップの並木は現在1本も残っていない。この切り株は樹齢約90年を超えて2011年春に空洞化により伐採された最後の1本の切り株である。九州学院の歴史を見つめてきたシンボルツリーの切り株を記念として保存した。
     切り株を載せている台は1928(昭和3)年に建てられ、老朽化により2011(平成23)年に解体された旧体育館の天井の梁の一部を用いて作られている。全体が亀の形に似ている。
  • 岡山恭崇氏(S25回卒)使用のバスケットボールシューズ

    岡山恭崇氏(S25回卒)使用の
    バスケットボールシューズ

     住友金属時代に全日本チームのセンターとして活躍。アメリカプロバスケットボール協会(NBA)から日本人で初めての指名を受けた。
    シューズ長 38cm
  • 末績慎吾がオリンピックで使用した競技用シューズ

     2004年北京オリンピック(4×100mリレー 38秒15)で銅メダル獲得。その時に使用したものと同一規格の靴が記念として学院に寄贈された。なお、1号館西側に本人の足型のモニュメントが設置してある。