九州学院は1910(明治43)年に設立の認可を得て、翌年の4月15日に開校されました。2011(平成23)年には創立100周年を迎え、盛大な式典を行うことができました。創立以来、キリスト教主義の教育理念に基づき、これまでに3万人を超す卒業生を世に送り出してきました。この間に蓄積されてきた各種の歴史資料・文献等、九州学院の教育活動の成果等は、大変貴重な知的財産であり、莫大な量にのぼっております。
創立100周年記念事業の一つとして、3号館旧中学校職員室を改造して歴史資料室を設置すべく、歴史資料室設置実行委員会が設けられました。創立以来の歴史資料を保管するだけの単なる「資料室」ではなく、未来へ向かっての情報発信を含めたセンター機能を持つ施設にしようとの趣旨で検討が行われてきました。
2011年11月16日に、「九州学院創立100周年記念歴史資料・情報センター」の開所式が、チャプレンの祈りのもとで挙行されました。その後、九州学院歴史展実行委員会の努力により、100周年関連事業の一つとして、「九州学院創立100周年歴史展」が開催され、創立・開校当時からの写真、貴重な歴史文献の展示、九州学院のルーツを探る訪米写真展等の内容ある展示をすることができました。
その後、歴史資料・情報センター運営委員会により、多くの歴史・資料等を再度整理した上で、九州学院関係者以外の多くの人々にも、より広く九州学院を理解してもらうために、本センターのリニューアルと展示内容・方法等について種々の検討が続けられてきました。その結果、2013年11月9日にリニューアルオープンの式典を挙行することができました。
本センターの設置目的は、九州学院創立以来の輝かしい歴史を、後世に正しく伝えていくこと、キリスト教主義の理念に基づく九州学院の教育とその成果を啓蒙するために、広く地域社会に向けて情報を発信して行くこと、センターを多目的に活用して新しい九州学院の歴史を創造していくことにあります。
本センターは、九州学院育友会および同窓会の大きな理解と援助のもとに設置されました。
今後とも皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
九州学院100周年記念 歴史資料・情報センター
名誉センター長 淺川 牧夫 (J10・S12回卒)