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育友会講演会を開催しました

[2025-11-20]

 11月20日(木)13時30分より九州学院ブラウン・メモリアル・チャペルにおいて九州学院育友会講演会が開催され、チャペルには約150人の保護者・教職員が集いました。今回は講師として松木信宏さんをお招きして「兄との再会を願って」の演題でご講演をたまわりました。

 松木信宏さんは1972年生まれで、九州学院中学校(J41回)、九州学院高等学校(S43回)の卒業生でいらっしゃいます。 高校在学中に、札幌市の石岡亨さんの実家に届いたエアメールで、行方不明だった兄の松木薫さん(九州学院中学校(J22回)・高等学校(S24回)卒業)が北朝鮮にいると わかり、当時まだ「拉致問題」という言葉が用いられていない頃から北朝鮮問題に関わってこられました。2002年9月17日の小泉純一郎内閣総理大臣(当時)の北朝鮮訪問により、北朝鮮が薫さんたちの拉致を認め謝罪。その後、菊陽町在住の姉である斉藤文代さんと共に北朝鮮による拉致被害者家族連絡会に入会され、今日まで活動を継続されています。

 ご講演の結びで松木さんは「拉致問題がこれだけの年数が経過して未だに解決しておらず、もどかしいとの思いもあるのですが、私としてはこれまで積み重ねてきたものをいかしながらこれからも活動を続けていきます。そして、日本政府にも同じようにこれまで積み重ねてきたものをいかしていただいて、今後の交渉にあたっていただくようお願いをしています。私も今まで積み重ねてきたものを無にすることがないよう、私にできることを精一杯取り組んでいきます。次にこの九州学院で行われる集まりには私が登壇するのではなく、無事に連れ帰ることができた兄自身が『帰ってまいりました!』と元気な姿で皆様に御礼のご挨拶ができるような状況をつくり出していきたいと思います」との熱い想いを力強く語られました。出席した保護者・教職員は松木さんのお話に傾聴していました。

 なお、同日午前中(2・3時限)には高校は公開授業(授業参観)、中学校はハーモニーフェスティバル(合唱発表会)が行われ、多くの保護者が参観されていました。

 

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