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マンリオ・カデロ サンマリノ共和国特命全権大使が来訪されました

[2024-04-26]

 4月26日(金)午後、13世紀から中断されることなく独立を維持している「世界最古の共和国」であり「世界最古の立憲共和国(現憲法は1600年に発布された、現在有効な憲法では最古のもの)」サンマリノ共和国のマンリオ・カデロ特命全権大使(His Excellency Mr. Manlio CADELO Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary EMBASSY OF THE REPUBLIC OF SAN MARINO)が九州学院を来訪され、3号館ホールにおいて高校3年生に講話をしていただきました。

 カデロ大使は1975年にジャーナリストとして来日され、東京を拠点に事業を展開。1986年に駐日サンマリノ共和国総領事、2002年に同国特命全権大使に任命され、現在にいたります。その経歴と実績が高く評価されて2011年から駐日外交団団長も務められており、現在の駐日大使・領事において最も日本に精通されておられる方といえます。サンマリノやイタリアから数々の勲章を授与されているほか、2014年にはNPO法人武士道協会(当時は理事、現在は顧問)から表彰されています(大使夫人は江戸伝双水執流七代目師範でいらっしゃいます)。

 講話の中でカデロ大使は「サンマリノ共和国も建国以来途切れることなく続く歴史ある国ですが、日本国はもっとその期間が長い国です。日本語には5種類の文字による表記法(注:ひらがな・カタカナ・漢字・国字・ローマ字)があり、これほどの種類を学び、駆使できる教育が行われていることはすばらしいことです。また、日本では謙虚さや相手を思いやる姿勢が伝統として受け継がれています。現在、残念ながら世界には戦争や紛争がいくつもあります。皆さんはお互いを大切にすることで、戦争ではなく平和を選択する人々になってください」と生徒たちに、ときにユーモアを交えながら優しく語られました。限られた時間ではありましたが、外交の最前線で長期にわたって活躍されているカデロ大使の貴重なお話に、会場に集った高校3年生と教職員は聴き入っていました。

 この度はご多用のなか、九州学院をご来訪ならびに生徒たちにご講話をいただきましたカデロ特命全権大使に対して深く感謝申し上げます。

 

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