ミッションウィーク講演会 小泉嗣牧師を講師に迎えて
[2023-12-11]
12月11日(月)午後、九州学院3号館ホールと各教室(中継)において2023年度ミッションウィーク講演会が中高合同で開催されました。本年度の講師として日本福音ルーテル熊本・玉名・八代教会牧師の小泉嗣先生をお迎えして『Joy to the world』の演題でご講演をいただきました。
小泉先生は関西学院大学神学部を卒業後、フィリピンでの学びなどを経て日本ルーテル神学校に入学。2002年に同校を卒業後、按手を受けて日本福音ルーテル教会の牧師となられました。これまで湯河原町・小田原市(ともに神奈川県)、千葉市の教会を歴任され、2021年4月より熊本に赴任。現在は、日本福音ルーテル熊本教会、同玉名教会、同八代教会の牧師を務められています(3教会兼牧)。
この日は新約聖書「ルカによる福音書」2章1~14節から『クリスマスの喜びを共に味わう』を主題にしてお話がありました。小泉先生はご自身のこれまでの歩みを紹介しつつ「キリスト教(宗教)は人が幸せに生きるために存在し、必要とされているものです。幸福観は人によって異なるものですから、人が幸せになれるのであれば、さまざまな形のクリスマスがあってよい。ただし、私だけ、あなただけ、ではなく、すべての人が幸せになることが大切です」と導入部で語られました。
ご講演のまとめで小泉先生は「新約聖書のクリスマスの箇所には、この『すべての人』を象徴する人物が登場します。第一は『羊飼い』(当時の世界では社会的に低い立場にあった)、第二は『東方の学者(博士)』(当時のイスラエルからみれば外国人。一方で学識や経済力においては高かったと推測される)、第三は『御子イエスと母マリア、父ヨセフ(3人あわせて「聖家族」と称されることもある)』。通常(当時の社会的常識で)は交わる(接点がある)ことがなかったこの三者が、クリスマス(救い主の誕生)では『すべての人』として重なって描かれ、その喜びが等しく届けられているのです。クリスマスは『互いの「違い」を持ち寄って共に集い、「喜び」を分かち合うことをおぼえる』、そのことを皆さんがこれから毎年巡ってくるクリスマスの時期に思い出していただきたいと願います」と優しく聴衆に語りかけていました。
その後、ホールで話を聴いた中高生徒(学級委員長・副委員長・宗教委員・敬愛会[高校宗教部])や教職員からの質疑応答の時間がもたれ、小泉先生はその一つ一つに丁寧に答えられていました。本日はご多用のなか生徒・教職員にご講演いただきましたこと、小泉先生と、先生をお送りいただいた主なる神さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。