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創立111周年記念日講演 安尾笑先輩を講師に迎え

[2022-01-17]

 九州学院では1月19日を学院の創立記念日(1910年同日設立認可、開校は1911年)として定め、この日に近い適当な期日に毎年「創立記念講演会」を開催しています。創立111周年記念日講演と冠した今回の講演会は本日1月17日(月)午後、講師に東京2020パラリンピック大会車いす女子バスケットボール日本代表選手として活躍され、九州学院高校卒業生の安尾笑さん(S64回卒)をお迎えし、中高生・教職員に向けたご講演をたまわりました。なお、新型コロナウイルス感染拡大により、今回の講演会は安尾さんと各教室をウェブ会議システム(Zoom)を用いての実施となりました(各クラス代表生徒のみ3号館ホールに集まりました)。

 安尾さんは1993年、益城町で生誕。九州学院卒業後は熊本県職員として奮闘され、特に2016年熊本地震からの復興に尽力されました。熊本県庁を退職してからは本格的に車いすバスケットボールに取り組まれ、2018年に開催されたアジアパラ競技大会から日本代表チームの一員として活躍されています。

 ご講演の中で安尾さんは車いすバスケットボールについて紹介された後、高校生まで否定的な内面をもっていたこと、そのようななかで出会った体育教師にかけられた言葉で心も行動も大きく変えられ、助けられたエピソードを語られました。そして生徒たちに「自分には何ができるか。できないことではなく、できることを最大限に伸ばしていく。私自身が変えられたことで『言葉には力がある』ことを実感しました」と強調されました。

 その後、熊本地震後の激務や、退職を決断して大分に拠点を移されたこと、恩師とのトレーニングを経て強化指定選手や日本代表の一員に選出されたことを話された安尾さん。しかし、その日本代表に選ばれた直後の海外遠征で自身のさまざまな感情や言動に向き合わなければならなかったこと、そのとき恩師からかけられた『頑張る心は潰れない』がその後の自分にとって大きな支えになったこと、人との出会いの大切さなどを体験談を交えて語られました。

 ご講演のまとめで安尾さんは、「出会いは本当に大切です。その出会いを通して多くの考え方を取り入れてください。他者の考え方はいつか自分の考え方を変えるきっかけになると思って聞いてみてください。時として他者との出会いは衝突なども生みますが、私は『出会いにマイナスの出会いはない』と思っています。出会いは無限大です。これからの出会いやつながりを新たな希望や夢に向けてとことん突き詰めていってほしいと願います」と熱弁されました。

 この度はご多用中、本校生徒・教職員にご講演いただきましたことに深く感謝申し上げます。安尾さんの今後ますますのご活躍をお祈り申し上げます。

 

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