全国車いす駅伝 原さんが力走!
[2024-03-10]
3月10日(日)、京都市の国立京都国際会館前を出発、たけびしスタジアム京都(京都市西京極総合運動公園陸上競技場)を決勝とする全国車いす駅伝コースにおいて「天皇盃 第35回全国車いす駅伝競走大会(5区間・21.3km)」が開催され、本校を前日(9日)に卒業したばかりの原かのん選手(J77回卒)が熊本県チームの一員として出場しました。
この大会は、全国の身体障害者が車いすによる駅伝競走大会を通じて、障害者の社会参加の高揚と障害者スポーツの振興を図るとともに、社会の障害者に対する理解と認識を深めることを目的として、1990(平成2)年2月の第1回大会から継続開催されているものです(京都府や京都市、公益財団法人日本パラスポーツ協会などで組織する同大会実行委員会主催)。出場選手は13歳以上で身体障害者手帳の交付を受けた者を原則としており、性別や年齢別などによる枠組み(区間指定など)がないことも同大会の特徴の一つです。
原選手は前日に九州学院ブラウン・メモリアル・チャペルにおいて挙行された「九州学院中学校第77回卒業証書授与式」後に京都市へ移動し、熊本県チーム第2区(2.8km)の走者として出場するというハードスケジュールを遂行しました。昨秋に鹿児島県で開催された特別全国障害者スポーツ大会陸上競技女子年齢・等級区分別100mおよび200mで見事優勝を飾った原選手。これまでの主戦場は短距離でしたが、今回はロードレースかつ駅伝というチーム競技に挑戦しました。
第1中継所である京都大学前で第1走者からリレーされた(この大会には襷やバトンはなく、身体または車いすへのタッチが中継行為となります)原選手は、全国高校駅伝や全国女子駅伝のコースでもある京都市内「都大路」を疾走しました。この大会ではその開催目的や混成であることを鑑みて全体あるいは各区間の順位はさほど重要視する必要はありませんが、原選手は第2区を9分03秒で無事に走りきって次走者へ繋ぎました。出場16チーム中、区間10位の力走で熊本県チームの順位を2つ押し上げる見事な活躍でした。
原選手のさらなる挑戦はこれからも続いていきます。引き続き皆さまのあたたかいご声援をお願いいたします。