島津さんたち高校生平和大使がノーベル平和賞授賞式に参列
[2024-12-11]
12月10日(現地時間)、ノルウェーのオスロ市庁舎においてノーベル平和賞授賞式が行われました。今回のノーベル平和賞では日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が受賞することに伴い、日本の高校生4人が高校生平和大使ノルウェー派遣メンバーとして現地に赴いており、そのうちの1人が本校2年生の島津陽奈さんであります。
島津さんたち高校生平和大使の一行は同日朝に現地の高校を訪れて、事前に共同で準備してきた資料を用いて英語による核兵器廃絶の必要性についての出前授業を行いました。その主な内容は、広島と長崎の原爆による被害についてのプレゼンテーション、自分たちが考える核兵器廃絶や平和な世界の実現法についてのディスカッション、平和を願う折り鶴の説明と実際の折り方のレクチャーなどでありました。
4人はその後、オスロ市庁舎ホールに移動して、ノーベル平和賞授賞式に参列しました。授賞の場面では日本被団協の代表委員3人が登壇され、ハーラル5世ノルウェー国王ご臨席のもと、ノーベル賞委員会のフリードネス委員長から3人にメダルと賞状が授与されました。その後に行われた受賞講演など一連の式典を見守った島津さんたち高校生平和大使は、歴史的な場面に立ち会うことができた重みを噛みしめながら、式典後にそれぞれの思いを語りました。そのなかで島津さんは「私たちは被爆体験をされた方々から被爆証言を直接聞くことができる最後の世代と言われていて、若い世代の力が必要だなと今日あらためて実感しました」と述べ、活動への決意を新たにしていました。
高校生平和大使一行は現地時間12日(木)までオスロに滞在して、ノーベルウィークとして開かれているさまざまなイベントに参加して、核兵器の廃絶や平和な世界を実現する方法などについて訴えを進めていく予定となっています。残りの日程中、健康が守られて充実した時を過ごされるようお祈りしています。
※現地での活動における写真等は著作権・肖像権・その他の権利をクリアし、さらに本人および派遣元(統括団体)の許可を得た場合に後日あらためて掲載いたします。
※おしらせ:12月16日(月)夕方、NHK熊本放送局制作番組「クマロク」において、帰国後の島津さんへのインタビューの模様(当日収録・編集したもの)が放送される予定です。熊本のみでの放送となりますが、よろしければご覧ください。