7月26日(火)、本校硬式野球部はリブワーク藤崎台球場において行われた「第104回全国高等学校野球選手権熊本大会」決勝戦で秀岳館高校に6対0で勝利して、7年ぶり9回目の優勝と全国大会(夏の甲子園)出場を決めました。皆さまのここまでのご声援に厚く感謝申し上げます。

　対戦相手の秀岳館高校は今大会屈指の好投手、山内投手･巨瀬投手のダブルエースを擁した高い投手力を誇ります。この日の秀岳館先発投手はエースナンバーをつけた山内投手。1回表、先攻の九州学院はエラーとデッドボールで1死1･2塁とチャンスを迎えますが、4番･村上(慶)選手、5番･松下選手が連続三振に倒れて先制とはなりませんでした。1回裏、マウンドには九州学院のエース･直江投手が上がります。強打を誇る秀岳館打線相手に2死から1安打はされましたが、3つのライトフライに打ち取ってこちらも無失点で上々の立ち上がりとします。

　両チーム無得点で2回を終え、投手戦の様相を呈し始めた3回表に試合が動きます。先頭の1番･大城戸選手がフォアボールを選ぶと、2番･馬場選手がきっちりと送りバント成功。3番･園村選手がレフト前ヒットで繋いで1死1･3塁とすると、4番･村上(慶)選手が見事な流し打ちでレフト前タイムリーヒットを放ち、ついに先制点をあげます。5番･松下選手もレフト前ヒットで続き、1死満塁のビッグチャンスを迎えます。ここで6番･後藤選手がセンター前2点タイムリーヒット、4連打でこの回3点のリードとしました。その裏、直江投手が秀岳館打線を三者凡退に抑え、相手に主導権を渡さない見事な投球をみせます。

　4回表、秀岳館は準決勝で熊本工業を完封した巨瀬投手にスイッチ。4回表は3者凡退に抑えられた九州学院ですが、5回表、二死走者なしから4番･村上(慶)選手がフォアボールで出塁すると、5番･松下選手が左中間奥深くへ運び、1塁走者村上選手が長駆本塁生還。タイムリーツーベースヒットで追加点をあげると、6番･後藤選手もライト前タイムリーヒットで続いてさらに1点を追加。見事な攻撃でリードを5点に広げます。

　直江投手は5回裏も三者凡退に抑えて試合の流れを渡しません。気温が特に高いことや緊張感から来る疲労もあってか、6回裏2死から連続フォアボールを出した直江投手でしたが、ベンチから駆けつけた伝令の選手が野手陣の緊張をほぐすパフォーマンスで和ませると、直江投手もこれにきっちり応えて、次打者をレフトフライに打ち取りました。直江投手は7回裏、1安打は許しましたが3三振で秀岳館打線を抑えると、8回裏も2死1･3塁のピンチは招きましたがここもサードゴロで切り抜け、無失点を継続します。

　9回表、2番･馬場選手がセンター前ヒットで出塁すると、3番･園村選手が見事送りバント成功。4番･村上(慶)選手は三振に倒れますが、ここで5番･松下選手が再び左中間奥深くへ運ぶタイムリースリーベースヒットで貴重な追加点をあげます。6点リードで最終回のマウンドに上がった直江投手。先頭打者をライトフライ、次打者を空振り三振でツーアウト。甲子園までいよいよあとアウト1つとなり、スタジアムの熱気はさらに増します。直江投手はここも落ち着いて最終打者をレフトフライに打ち取り、見事完封で優勝そして甲子園出場を決める投球を披露しました。優勝決定の瞬間、マウンドに九州学院の全選手が歓喜の雄叫びをあげながら集結。喜びを全身で表していました。（注：試合記録は本記事執筆者が現地でとったものであり、公式記録とは異なる場合があります）

　冒頭にも記載しましたが、今回の優勝は選手･指導者たちのがんばりはもちろんですが、各方面でお支えいただきました皆さまのご尽力があってのことです。各地･各所でご声援いただきました皆さまと併せましてあらためて厚く御礼申し上げます。また、秀岳館高校はじめグラウンド･スタンドでの熱い戦いのときをともに過ごさせていただきました各校選手･チームスタッフ･保護者･応援団の皆さま、そしてこのような大変な状況のなかで有観客での大会運営をしていただきました県高野連関係、審判･スタッフの皆さま、各校野球部員の皆さんにも厚く御礼申し上げます。

　熊本県代表として甲子園で選手たちは全国の強豪との戦いに臨みます。本日は優勝が決定したばかりで壮行会や表敬訪問、出発式の日程、関係各位への寄附のお願い、生徒応援の申込等につきましては調整･決定または準備が整いしだいおしらせする方向で準備を進めております。これからも皆さまのあたたかいご声援をお願い申し上げます。

　

　九州学院　003 020 001=6

　秀岳館　　000 000 000=0