11月15日(月)5･6時限、現在アメリカ合衆国カリフォルニア州にあるスタンフォード大学で学びを深めている黄允珠さん(S72回卒)による本校中高生に向けた講演会が開催されました(主管：熊本県総務部私学振興課)。黄さんは熊本県が主催する｢海外チャレンジ塾｣の卒業生で、九州学院高校在学時に同事業の支援を受けながら努力を重ね、世界でも難関かつ評価が高いスタンフォード大学へ進学されました。今回は先輩である黄さんの話を聞くことを通して、生徒それぞれの進路目標の設定や学習計画に役立ててもらうことを目的にして会の開催にいたったものです。黄さんは現地からZOOMを用いてオンラインで講演していただきました(現地時間で午後8時半からの実施でした)。

　黄さんは現在、同大学の2年次に在籍。経営科学と工学のダブル専攻を軸に学ばれています。九州学院中高時代の話から入った黄さんは｢海外チャレンジ塾｣の塾生として海外大学への進学を志した理由、海外大学受験へのタイムライン･必要事項の紹介、高校在学時の課外活動(高校生外交官プログラムなど)へと話を進められました。そのなかで自身の体験から進路選択にあたっての勧めを生徒たちに行われた黄さんは｢進路を考えるうえで大切なことは正確な自己分析とプランの立案です。そのとき目標は可能な範囲で高く設定し、その達成のためにどれだけ努力すればいいか考えることです｣と強調されました。

　その後、海外大学で学ぶことの魅力を具体的に紹介された黄さんは講演のまとめで生徒達に向けて｢人生では何事でも数多くの試練に直面しますが、私は試練は乗り越えることができる人にしか来ないと思います。限界を決めてしまうのも自分自身です。たとえそのとき苦しくても何事も絶対いつか自分の役に立つと信じて取り組みを続けてください｣と激励のメッセージを送られました。講演終了後には質疑応答の時間がもたれ、中高各クラス代表から次々に質問が出ていました。

　このたびは生徒たちのために、試験明けの夜間にもかかわらずご対応･ご協力いただきましてありがとうございました。黄さんのスタンフォード大学での学びと生活がますます充実したものとなりますようにお祈り申し上げます。