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堤聖也選手(S66回)がWBAバンタム級世界王者に!

[2024-10-14]

202410130000819-w1300_4.jpg 10月13日、東京・有明アリーナで行われた世界ボクシング協会(WBA)バンタム級タイトルマッチで挑戦者の堤聖也選手(角海老宝石・S66回・2014年卒)が、王者の井上拓真選手(大橋)を判定(3―0)で破り、新世界チャンピオンとなりました。         

 王者の巧みなディフェンスに苦しみながらも得意の打ち合いに持ち込んで圧倒し、10回には左フックの連打で王者をロープダウン。その後も挑戦者は攻撃の手を最後の最後まで緩めず、終始優勢のうちに12回を果敢に戦い抜き死闘を制しました。 

  堤選手は、高校2年時に「2012北信越かがやき総体」(全国高校総体)のライトフライ級準決勝で、前年に1年生ながらピン級を制した井上選手(神奈川・綾瀬西高)に判定で敗れるという苦い経験があります。しかしながら今回の王者戦で12年越しのリベンジを見事に果たし、大きな喜びに浸りました。                                 井上選手は高校在学中の2013年にプロデビューしたのに対し、堤選手は高校時代の恩師木庭浩一監督(S28回卒)の弟木庭浩介監督(S31回卒)がボクシング部監督を務める平成国際大学に進学しました。そして5年遅れの2018年にプロに転向しましたが、井上選手はその年の暮れには暫定の世界王座を獲得していました。                     

  常に井上選手が先を行っていた2人の歩みでしたが、今回の世界タイトルマッチの勝利で堤選手が終に一歩リードする立場となりました。宿敵を破った彼の喜びは何物にも代えがたい想像を絶するものでしょう。 

「彼がいたから僕はプロボクシングの世界に来たと思うし、彼がいたおかげで僕はボクシングを続けて強くなって、こういう舞台に立つことができました。井上拓真選手は僕の人生の恩人であります。本当に今日戦えたことうれしく思います。ありがとうございます」と頭を下げる姿は観衆に大きな感動を与えました。

これからのさらなる活躍に大きな期待がかかります。ほんとうにおめでとうございます。