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森﨑盛一朗肥後名人(S64回卒)、県アマ棋王戦を制し二冠に

[2024-10-11]

 森﨑盛一朗氏(S64回・2012年卒)が4年ぶりに県アマ棋王に返り咲き、肥後名人と合わせて二冠となりました。おまけにその日は誕生だったということで、重ね重ねにおめでとうございます。
<熊本日日新聞 2024年10月7日 >【人ひと】より
 4年ぶりに県アマ棋王に返り咲き、31歳の誕生日を自ら祝った。今期は棋王と並ぶ熊本県内アマチュア二大タイトルの肥後名人戦も4連覇し、2021年以来の2冠を達成。「勝ててほっとした」と笑顔を見せた。
 先天性の難病「ウルリッヒ病」で、小学1年から車いす生活を送る。小学4年で将棋教室に通い始めるとほどなく頭角を現し、病のため中学2年で脊柱の大手術をした際には入院中の病院から大会に通った。現在は、対局を含めて日常的に呼吸を助けるマスクを着ける。
 2年連続で進出した決勝リーグは、前年が優勝者決定戦にもつれただけに「プレーオフは避けたかった。今年こそは勝ちたいという思いはあった」と言う。3連戦の中で「途中までは30対70で負けてもおかしくなかった」という対局もあったが、「将棋は逆転のゲーム。羽生善治さんの『直感の7割は正しい』という言葉を信じて指した」と直感を頼りに粘り、3局続けて勝ちきった。
 9月に県代表として挑んだ全日本アマチュア名人戦全国大会は、準優勝した棋士に決勝トーナメント2回戦で敗れた。「ちょっと力不足を感じた」。悔しさをかみしめつつ、「全国大会でベスト4以上になりたい。プロアマ戦にも出ることができる成績を残して、プレーヤーとして結果を出したい」と夢を抱く。
 県内将棋界は、これまで県アマ棋王のタイトルを保持していた嶋田旬吾三段(14)ら若い世代の活躍が目立つ。「嶋田くんもさらに強くなってくるので、こっちも努力しないと」と気を引き締めた。
 熊本市中央区で家族5人暮らし。(山本遼)
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