同窓会のおしらせ

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池田光希氏の「書道紙リサイクル運動」が書写教科書に

[2024-06-12]

池田光希先生.jpg 横浜で書道家として活躍中の池田光希氏(S37回)が取り組んでいる、使用済み書道紙のリサイクル運動のことが、令和6年度の光村図書の書写教科書に掲載されています。ついては、そのことを(社)エコ再生紙振興会専任理事兼事務局長のご本人に、同窓会新聞(今月末に発行予定)に一筆書いて頂きました。

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池田光希「書写」.jpg 書道の世界に入り、約二十年はがむしゃらに自分の為に生きておりましたが、気がつけば40歳。妙に冷静に立ち止まった時に、これからは当たり前の事が通用しなくなっていく時代への危機感が強くなりました。 書道界の各展覧会出品減少は既に始まっており、野球あがりの私を育ててくれた業界に何か出来る事はないかと、以前から懸念していた使用済み書道紙の再生、活用事業を立ち上げました。書道界屈指の著名な先生方に賛同を求め理事団を結成し、社団法人を設立しました。 封建的で師弟世界の業界ですから、かなり反発もありましたが、揺るがぬ信念のみで進めてきました。また、書道の未来と活性化を図るには小中学校との共創は不可欠と、まずは神奈川県西部地区の市町長や教育長に提案して回り、一斉に賛同を得て学校での実施定着が進みました。 先般記事にして頂いた毎日書道顕彰、循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰の授賞、 更には令和6年度の光村図書の書写教科書に掲載紹介される運びとなりました。 特に戦後から、墨のついた書道紙は再生不可の禁忌品扱いでゴミにしかならかったのですが、今や実施する小中学校では、そのゴミが教材に甦るリサイクルが実現しています。私の心に根付く「役に立つ善人たれ」学院の教えの努力と実践という思いがあってこそのささやかな活動を更に推進しまいります。

 *同窓会新聞に掲載の同文では下線部の一文が編集人の不手際により欠落しています。まことに申し訳ありません。お詫び申し上げます。