戦地から故郷に詩画を送り続けた笠美波氏(旧18回)
[2021-08-14]
8月 12日のTKUの番組「ライブニュース」の中で、戦地で亡くなった多才で感情豊かな青年画家(詩人)笠秀雄氏(旧18回)のことが紹介されていました。
笠氏は1914年に菊池市広瀬で産声を上げ、来民小学校を経て5年間を旧制九州学院中学校に学び1933年に卒業しました。帝国美術学校(現武蔵野美術大学)に進んだ後菊池郡泗水西部校の教壇に立っていましたが、1939年に応召されました。しかし、中国、南方での過酷な兵役の間にも笠美波(みは)のペンネームで詩を綴り、スケッチのペンを走らせ、30歳の若さで1944年にブーゲンビル島で戦病死するまでの5年の間その作品を故郷に送り続け、人々に勇気と感動を与えたのです。
2005年に笠美波遺作集遺作展期成会によって企画発行された単行本「夏の逝く日の風に乗り~戦地の土に眠る笠美波の詩と絵画六十年後の帰郷~」を是非ご覧ください。
15日は76年目の終戦記念日です。戦禍で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りすると共に、戦争のない平和な日々がどうかいつまでも続きますようにと心から願います。