毎年1月30日午前6時30分より、JR熊本駅に近い花岡山山頂にある熊本バンド奉教之碑前において「熊本バンド○周年記念早天祈祷会」(本年は145周年記念)が行われており、九州学院からも生徒や教職員の有志がこの祈祷会に毎回参加し、聖書朗読や(ルーテル学院高校との合同による)聖歌隊賛美奉仕などをさせていただいています。

　1876年のこの日、熊本洋学校で教師ジェーンズの薫陶を受けた青年たちが花岡山に集まり、「キリスト教を奉じ、この教えを日本全国に宣布しよう」と誓約しました。このキリスト教青年団は「熊本バンド」とよばれ、｢札幌バンド｣･｢横浜バンド｣とともに日本のキリスト教プロテスタントの源流の一つとなりました。

　九州学院の初代院長である遠山参良先生はこの年、熊本洋学校の5回生でありました。奉教趣意書に署名したメンバーには入っていませんが、この熊本バンドの青年たちとともに同志社に転校し、学びを深めていきました。やがて遠山先生はブラウン先生とともに熊本での九州学院創設期を支える重要な働きをされるのですが、その建学の精神には熊本バンドの誓いが大きく影響しているのです。

　本年1月30日(土)に開催される「145周年記念早天祈祷会」では、岩井善太熊本大学名誉教授が奨励を担当されます。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回の早天祈祷会はライブ配信(6:30～7:30)とさせていただき、現地(花岡山)での参加はご遠慮いただきますようお願い申し上げます(したがいまして本校生徒･教職員の現地参加も行いません)。

　早天祈祷会の詳細およびライブ配信先のご案内につきましては。熊本YMCAホームページ（熊本バンド145周年記念 早天祈祷会のご案内 - 事務局 - 熊本YMCA (kumamoto-ymca.or.jp)）をご覧願います。