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創立記念講演会 大柴讓治先生を迎えて

[2020-01-20]

 九州学院では1月19日を学院の創立記念日(1910年同日設立認可、開校は1911年)として定め、この日に近い適当な期日に毎年「創立記念講演会」を開催しています。開校109年度にあたる今回の講演会は1月20日(月)、九州学院総合体育館において講師に日本福音ルーテル教会総会議長の大柴讓治先生をお迎えし、『ホンモノと出会う』との演題で中高生にご講演をたまわりました。

 大柴先生はご自身の半生を振り返りながら、その時々での思いをさまざまな出会いや体験と絡めて語られました。高校2年生のときに大手術と40日間にわたる寝たきりの入院生活をされた先生は「忍耐力と想像力、俯瞰力、『精神の自由』を獲得」され、これらが現職のご専門(牧会学・臨床牧会教育)につながったと紹介されました。また、先生は大学在学中に「軌道修正/方向転換(転学科)」されましたが、このことも長期的視点に立てばご自身の益となったことにも触れられました。

 続いて大柴先生は20歳のときに立て続けに起きた「人生の重大な出来事(失敗や別れ)」のお話しを通して、「私は深い悩みの日々のなか旧約聖書『コヘレトの言葉』などから支えられました。皆さんも『自分を超えたところ(主なる神)から支えられていく必要』があることを若い今の時期におぼえてください」と強調されました。

 ご講演のまとめで大柴先生は「良い師や仲間、親友との出会いを大切にしてください。『ホンモノ』と出会う感動体験なしに皆さんの情操は育めません。そして『本当の明日』につながる天(神)との出会いを『青春の日々』(コヘレト12:1)にしてください。神を愛し、自己を愛し、隣人を愛することを通して、皆さんの『魂』がより豊かなものとなるように願っています」と優しく生徒たちに語られました。

 なお、講演会終了後に高校生はこの日が全体が一堂に会する最後の機会であることから3年生を送り出すときをもち、在校生が大きな拍手で先輩たちを会場から送り出しました。

 

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