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「思いが実る」 九中の記念樹ヤマボウシが結実!

[2019-11-13]

 2016年の熊本地震で被災して改築した(2018年4月竣工式)九州学院中学校校舎(4号館)の中庭には1本のヤマボウシの木が植樹されています。このヤマボウシの木は2016年度の九州学院中学校卒業生(3年生/現在の高校3年生にあたります)の卒業記念品として寄贈されたもので、卒業時点ではまだ新校舎は完成しておらず、竣工後に中学校教職員や中学校育友会役員さんらによって中庭に植えられたものであります。

 熊本地震が発災した2016年、九州学院中学校の生徒たちは旧4号館の校舎を失い、そこから約2年間、プレファブ校舎と1号館の一部を併用しながら学びを続けるとともに新校舎の完成を待ち望む日々を過ごしました。つまり、当時の中学校3年生は現在の新校舎で1日も学校生活を過ごすことなく卒業していった学年なのです。したがって、このヤマボウシの記念樹こそ、かれらが新校舎にかける「先輩としての思いと願い」がかたちとなって存在する唯一のものとなるわけです。

 記念樹をヤマボウシにした理由はその花言葉にあります。ヤマボウシは『友情』を意味します。当時たいへんな状況の中で懸命に頑張り続けた3年生の結束と友情、そして先輩から後輩への思いと願いを込めてヤマボウシを記念樹としたのです。

 その思いが込められたヤマボウシの木ですが、今年ついに初めて実がなりました。当時の中学校3年生は現在、高校3年生です。かれらもやがて(2020年3月に)高校卒業を迎えるこの時にヤマボウシの実が初めてなったのです。3年前の当時に中学部長であり現在は高校部長を務める米田敏郎教諭は、実がなったことに驚きと喜びの表情をうかべながら「新校舎と後輩に思いと願いを託したヤマボウシに今、実がなったことは感慨深いものがあります。かれらの『友情』が結実させたのだと思います。これから高校を卒業するかれら3年生を祝福し応援している、ヤマボウシからそのようなメッセージが送られていると感じます」と語りました。

 現在高校3年生にあたる九州学院中学校卒業生の皆さん、ぜひ一度九州学院中学校新校舎中庭にありますヤマボウシの木を訪ねに「帰ってきて」くださいね。

 

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