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特別講演会 片岡輝美さんを講師に迎えて

[2019-11-02]

 11月1日(金)午後、九州学院総合体育館において2019年度ミッションウィークと創立者の精神をおぼえる会を兼ねた特別講演会が中高合同で開催されました。講師として片岡輝美さんをお迎えし『知る力と見抜く力を身に着けて~福島からのメッセージ~』との演題でご講演をいただきました。

 片岡さんは1961年福島県生まれ。会津若松市在住。2005年に九条の会・西栄町学習会を結成。「自分のことばで平和を語る」をモットーに月例学習会やピースウォーク、講演会などを企画。2011年3月15日から2週間、被曝を避けるために末息子、妹親子と三重県へ避難。帰還後、同年5月に放射能から子どものいのちを守る会・会津を、7月に会津放射能情報センターを設立して代表となられました。また、2014年8月より子ども被ばく裁判の会共同代表を、2018年4月よりモニタリングポストの継続配置を求める市民の会代表も務められています。

 ご講演で片岡さんは、東日本大震災と福島第一原子力発電所爆発事故後のご自身の体験と出会い、気づかされたこと、変えられていったことを本音で生徒たちに語られました。立ち上げられた会津放射能情報センターの活動目的は「(特定のではなく)どのいのちも大切にするために、本当に重要なことを見分けるために、事実を知る力と真実を見抜く力を身に着ける」こと、続いて「市民の声が実際に国(行政)を動かした事例」を紹介されました。

 旧約聖書「ミカ書」6章8節『人よ、何が善であり、主が何をおまえに求めているかは、お前に告げられている。正義を行い、慈しみを愛し、へりくだって神と共に歩むこと、これである』を紹介された片岡さんは、「考えること悩むことは、いのちに誠実に向き合うことです。主イエスこそこの聖句を実践された方です。皆さんに伝えたいのは感性を育てて政治に関心を持ってほしいということです。事実を知り真実を見抜き、主権者としての権利を選挙(投票)で行使してください。忍耐を要するとき、それは諦めないことなのです。皆さんを含む私たちは決してひとりではありません」と強調されました。

 片岡さんからの熱いメッセージを中高の生徒たちはそれぞれ真剣に受け止めているようでした。この度はご多用中、本校生徒・教職員のためにご講演いただきましたことに厚く感謝申し上げます。

 

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