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ミッションウィーク講演会 白川先生を講師に迎えて

[2018-11-22]

 11月21日(水)午後、九州学院総合体育館において2018年度ミッションウィーク講演会が中高合同で開催されました。本年度の講師として日本福音ルーテル小城・佐賀・唐津教会牧師の白川道生先生をお迎えし『悩み多き人生に答えはあるのか』との演題でご講演をいただきました。

 白川先生は1968年生まれ。1992年に日本ルーテル神学校をご卒業後、日本福音教会牧師となられました。静岡県袋井市の新霊山教会牧師、「デンマーク牧場・子どもの家」の責任を負い、社会福祉法人を設立。特別養護老人ホーム、児童養護施設を設立。2012年から日本福音ルーテル教会事務局長として宗教改革500周年行事(~2017年)を企画。キリスト教連合会、日本聖書協会、日本キリスト教協議会の常任理事および評議員も務められています。

 先生はご自身の経験(特に事務局長在任時)で「大丈夫、それでいい、やってみなさい」という言葉の重さを実感され、その言葉が成立するためには必ずその言葉を発してくれる相手の存在があることを再認識することで、不安を払拭することができたと語られました。そして、宗教改革者ルターが悩み苦しんだ末に、自身の完成度を高めるとともに「自分と自分の生命を与えてくれた神」とのつながりを追求することにいたったことを紹介されました。

 聖書が語る「愛」とは「信じることを止めず望みを抱きつつ忍耐すること」です。ルターは、命の使い道=使命(ミッション)を知って人生が変えられました。「命をどのように使うか」とは「命を与えてくださった方の『求め』が何か考えて行動していくこと」だと先生は強調されました。

 2002年、日本では「ルーテルグループ(るうてる法人会連合)」が設立されました。日本で宣教が始められたときを顧み、聖書の示すところに立ち返り、神が人間を通してなされる宣教のわざを、この世全体に向けられたものとして総合的に捉えなおし、福音的信仰に立ち、伝道(宗教法人)、教育(学校法人)、奉仕(社会福祉法人)のわざに招かれた「宣教共同体」として結集したもので、九州学院もこのグループに入っていることが先生によって紹介されました。

 講演のまとめで先生は生徒たちに「皆さんの命はどこに向かっていくのでしょうか。皆さんには何が求められているのでしょうか。命の使い道を考え、学ぶ学校、それがミッションスクールであり、皆さんは大いなる存在(神)に選ばれた存在なのです。世界にはまだ『改革』すべきこと、『改革』を必要としていることが山積しています。皆さん一人一人が必要とされているのです」と呼びかけられました。

 ご講演いただきましたことにあらためて御礼申し上げます。白川先生とご関係の皆さまのうえにますます豊かな恵みと祝福がありますように、そして私たち九州学院との結びつきもさらに祝され多くの実りが与えられますようにお祈りいたします。

 

【聖書:コリントの信徒への手紙1 13章1~7節(新共同訳)】※全員で朗読した聖句

 そこで、わたしはあなたがたに最高の道を教えます。たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、やかましいシンバル。たとえ、預言する賜物を持ち、あらゆる神秘とあらゆる知識に通じていようとも、たとえ、山を動かすほどの完全な信仰を持っていようとも、愛がなければ、無に等しい。全財産を貧しい人々のために使い尽くそうとも、誇ろうとしてわが身を死に引き渡そうとも、愛がなければ、わたしに何の益もない。

 愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。

 

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