おしらせ

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激動の2016年 皆さまに感謝申し上げます

[2016-12-31]

 さまざまなできごとがありましたこの2016年も本日を残すのみとなりました。学院にとりましても今年はまさに激動の1年でありました。新年度開始早々の4月に熊本地震が起こり、2号館と4号館を中心に施設面で大きな被害が出ました。授業もしばらくできない状況下で、教職員は再開に向けて各方面で奔走しました。5月9日に学校が再開して一同が会したとき、これまで日常だと思っていたこの学び舎に集えることのありがたさを知るとともに、お互いがかけがえのない大切な存在であることをあらためて実感しました。今しばらくは設備面等で生徒の皆さんには少し不自由な思いをさせることになりますが、新2号館と新4号館の改築など復興に向けた歩みをどうぞ共に祈りつつ見守っていただければと願います。

 建物や備品は地震によって損壊の被害が出ましたが、一方で人と人との絆の強さや人間の優しさ、温もりを私たちは日々感じています。地震直後から、全国いや世界各地からたくさんの励ましや慰め、祈り、そして貴重なご支援をいただきました。もし、その詳細をここに紹介するならばとても容量内に収めることができません。あらためましてすべての皆さまに心より深く感謝申し上げます。今なおこの熊本の地は地震による爪痕が多数ありますし、特に多感な時期である生徒たちの心中を察しますとこれからこそさらなる寄り添いやケアが必要になってくると思います。ハード面、ソフト面ともに私たちは取り組みを継続してまいります。引き続き皆さまからのお祈りとご支援をよろしくお願い申し上げます。

 学院内外で九州学院の生徒や教職員、卒業生が今年も数多くの場で輝きました。3年連続3冠達成の高校剣道部、インターハイ200mを制した齊藤勇真くん、自転車競技選抜で優勝した相葉健太郎くん、国民体育大会自転車競技で優勝した佐藤健くん、全日本女子ボクシング選手権ジュニアの部フェザー級で優勝した花田果歩さん、高円宮杯英語弁論大会で優勝した黄允珠さんをはじめ、多くのすばらしい成績が続きました。この他にも体育部、文化部ともにさまざまな競技・部門で数多くの賞に輝いています。これらの栄誉をニュース等で紹介できましたことは学院としても誇りとするところであります。同時に、私たちは結果にかかわらず一つの目標に向かって全力で取り組んだすべての人たちに、賞賛と労いの拍手を送りたいと思います。

 進学面でも卒業後の活躍でも、現役生そして卒業生がそれぞれの活躍の場で輝き、高い評価を得ています。そこにいたるまでには不断の努力や自分の見つめ直しなどがあったと思います。真剣に考え、悩んで、そして気づいたことは自分の大きな財産になります。自分が一人で生きているのではないこと、周囲の多くの人から支えられていることや神さまの無条件の愛が注がれていることを、九州学院では朝礼や日々の教育活動を通して伝え続けています。厚い祈りと献金によって建てられた九州学院はこれからも「敬天愛人」を大事にし、丁寧にその精神を実践してまいります。

 最後になりますが、この一年間九州学院をご支援いただきました皆さま、また九州学院のために愛情のあるご指摘をいただきました皆さま、ご関係のすべての皆さまに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。来る2017年、皆さまと九州学院のうえに神さまの祝福と恵みがますます豊かにありますようにお祈り申し上げます。