おしらせ

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平和の祈り〜垣根を越えて〜

[2016-08-15]

 8月は多くのキリスト教会で平和をおぼえる月間とされており、さまざまな行事や企画が毎年行われています。九州学院でもこの月を大切にしており、一昨年から「平和礼拝」をブラウンチャペルで開催しています。本年は熊本地震の影響で学院としての礼拝は実施できませんが、ルーテル大江教会で行われている「平和をおぼえる礼拝」などに多くの生徒や教職員が出席しています。

 その大江教会の一角にも掲げられ、カトリック教会・プロテスタント教会を問わず広く親しまれている有名な言葉が「聖フランシスコ(フランチェスコ)による平和の祈り」であります。実際にはフランシスコによるものではないのですが、彼の精神をよく表したものとして帰せられているといわれます。ここでは、その前半部分を紹介させていただきます。

 

 主よ、わたしを平和の器とならせてください。

 憎しみがあるところに愛を、

 争いがあるところに赦しを、

 分裂があるところに一致を、

 疑いのあるところに信仰を、

 誤りがあるところに真理を、

 絶望があるところに希望を、

 闇あるところに光を、

 悲しみあるところに喜びを。

 

 混迷と分断が世界規模で進み、争いや事件の悲しい報に触れることが多い今こそ、宗教や文化の垣根を超えて人類がともに手を携え平和を希求することが大切であります。勿論「平和を作り出す」のは容易なことではありません。しかし、「平和をおぼえる」ことはできます。九州学院もこの祈りにある「平和の器」となれるようにこれからも歩ませていただきたいと願っています。