おしらせ

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九学短信第3号 〜K.G.L.H.S.〜

[2016-07-15]

 タイトルが何のことかわかりにくくて恐縮ですが、標記の5文字は九州学院高校を英語表記した際の頭文字をつなげたものです(中学校はHの前にJが入ります)。KGが九州学院を、HSが高校を表すのはすぐにお解りいただけることと思います。しかし、生徒たちにもあまり知られていないのがこの"L"なのです。

 実は"L"は"Lutheran"(ルーテル(ルター)の)の頭文字であります。九州学院の設立者はアメリカ南部一致ルーテル教会宣教師チャールズ・L・ブラウン博士で、同教会の信徒の方々による熱い祈りと献金によって設立されました。九州学院は「ルター派のキリスト教主義学校」であることを世界に示すため、"L"を掲げているのです。

 本短信の筆者は高校1年生の授業では世界史Aを担当しています。現在学習している箇所がちょうどルターの宗教改革でありますので、この"L"の話を導入で行っています。当然ながら授業では信仰の話ではなく客観的史実として宗教改革を教えるのですが、ルターが宗教改革を行わなかったら九州学院は存在しなかったかもしれないと話すと、驚いたり歴史のつながりに思いを馳せたりする生徒の反応がありました。

 来年(2017年)はルターの宗教改革から500年の節目を迎えます。宗教の違いや解釈の違いで争うのではなく、お互いに「生かされている者」として共に歩む姿勢を培っていく全人教育を九州学院は引き続き進めてまいります。皆さまのうえに神様からの祝福と平安とが豊かにありますように。

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《ドイツ福音主義教会で使用されている宗教改革500年マーク》