おしらせ

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2016年度「年間聖句」のご紹介

[2016-04-13]

 九州学院はキリスト教主義学校であり、毎朝礼拝の時間を教室等でもっています。生徒が登校する日においては短時間であってもこのことは変わることなく続けられています。皆で讃美歌を歌い、読まれる聖書の「み言葉」に心を留め、頭を垂れて手を組み祈りを合わせるこの時間は、知育・徳育・体育のうえに「霊育」を施す九州学院の全人教育の基盤となる重要なものとなっています。

 教室や職員室、事務室など校内随所にはその年度の「年間聖句」が掲げられ、礼拝でもチャプレンからこの聖句についてのお話が何度も行われます。本年度の年間聖句は新約聖書のヨハネによる福音書8章32節『あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。』であります。

 一般的に「自由」とは「人と人との関係における制約や束縛のない状態」と理解されるでしょうが、この聖句では「神と人という縦の関係」について述べられています。32節に出てくる「真理」は言い換えれば「神様」となります。つまり「神様を知ることによって私たちは神様から自由にされる」のです。

 では、私たちはどのようにして「神様を知る」ことができるのでしょうか。実は、直前の31節には「わたし(イエスさま)の言葉にとどまるならば…」とあります。私たち人間はそのままでは神様を理解することはできません。イエスさまの言葉・教えを通して初めて「一方的かつ無条件に私たちを愛してくださる神様」の存在を理解でき、自由にされるのです。

 九州学院で代々の院長やチャプレンをはじめとする諸先輩方が語ってきたことは、一貫して「いついかなる状況でも皆さんは神様から愛されていますし、受け入れられているのですよ」というものです。神様を知ることができた人は横の繋がりでも自由になる、つまり自分の隣人を大切にして進んで仕えていくことができる者に変えられていくのです。

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