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九学校歌=作曲は古坂剛隆氏、作詞が坂本隆知氏

[2016-03-04]

   昨年9月のシリーズ「九州学院校歌を考える」という記事の中で、 作曲:坂本隆知 作詞:古坂剛隆としていましたが、実際は作曲者と作詞者の氏名が逆になっていました。訂正してお詫び致します。

 

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 九州学院校歌は、1931年、学院創立20周年の記念に発表され、以来、現役の生徒はもちろん、卒業生の皆さんに長年にわたり愛唱されて来ました。

   校歌の歌詞の意味をもっと理解するため、九州学院の元国語科の福原徳也先生に訳して頂きました。こうやって、意味を考えてみると、校歌にまた一層愛着が持てるものとなることでしょう。

 

<九州学院校歌 >  訂正後⇒   作曲:古坂剛隆 作詞:坂本隆知 (訳:福原徳也)

 

 1.青蕪に歴史の跡残す  託麻が原の一角に
       日毎身を練り文を練る 九学健児霊育の
       活ける真清水流れては 絶えずも若き胸にみつ

 

青く生い繁った草に歴史の跡を残している 

託麻野の一角(にあるこの学舎)で

日々体を練り鍛え学問に励む 九学健児は霊育により

(イエスのみこころ)が活きた真清水のように流れ込み

絶えず若い胸のうちに満ちあふれていることよ。

 

*「歴史の跡」とは、中世、南朝側の良成親王を擁する菊池武朝と大内義弘らの

擁護する今川了俊の託麻原での戦い。菊池方が奇跡的な逆転勝利に終わる。

 

2.広き世に立ち国に立ち 負える務を果さんと
      湧くや血潮は桜咲く  大和島根のおのこわれ 
      義を見て勇み正を踏み やまず理想に進まなん

 

(ゆくゆくは)世界的にも、国内的にも認められ

  任務を果たして(世の役に立つ)人になろうと

  うちに流れる血潮は桜となって咲くごとく湧き起こり

  日本の国に生まれた男子である吾は

  人として行うべき筋道を知っては勇みたち正しく生き

  どこまでも理想に向かって進んで行こうよ。

 

3.神秘にもゆる大阿蘇の  不断の煙敬天の
      高き心を示さずや   碧波はてなき有明の
     千尋の海は愛人の   深き思いをたヽえずや

 

(みよ)神秘的に燃え上がる大阿蘇の 

絶えざる煙は天を敬う

  崇高な心を示しているではないか

   (また)青い波の果てることなく続く有明の

  とてつもなく深い海は隣人を愛するという

  深い想いをたたえているではないか。

 

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