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毎日新聞「未来へのメッセージ」 寺中友将氏(S59)

[2016-02-06]

敬天愛人

九州学院105年・未来へのメッセージ 仲間と先生が力 

ミュージシャン・寺中友将さん /熊本

毎日新聞2016年1月17日 地方版

ミュージシャン・寺中友将さん(27)

 <小学5年ごろから自宅にあったアコースティックギターを弾き始める。中学では友人とバンドを組んで文化祭で演奏していた>

 音楽に関係する仕事がしたいなと思ったのは小学5年くらいでした。流行していたフォークデュオ「ゆず」の曲ばかり聴き、ギターで友達と「ゆず」のまねをしていました。中学に入ると吹奏楽部でコントラバスを担当しました。その頃は文化祭など演奏できる場があれば、1カ月くらい練習してオリジナル曲やゆずのカバー曲を演奏していました。

 <意外にも九州学院ではボクシングに打ち込んでいた>

 「高校では部活で体を動かしたい」と思っていましたが、小学校時代にやっていたサッカーを再開するにはブランクがあって難しいかなと。そんな時にボクシング漫画「はじめの一歩」を読んで「面白そう」と思い、ボクシング部があった九州学院に進学しました。

 

<ボクシングの練習はつらかった>

 

短期集中型で1日2時間の練習でしたがすごくきつくて、1日で体重が2キロ落ちたりしました。階級はバンタム級(52キロ超56キロまで)で試合前は体重調整も必要でした。試合の3日前は最高にきつくて、座っていることさえできず寝っ転がっていました。逆に同じクラスのラグビー部員は体作りのため弁当を三つくらい持ってきて休み時間のたびに食べていた。もう見ていられなくて教室を出たりして。それでもどこかに意地があって最後まで続けました。おかげで途中で投げ出さない精神は身につきました。今のところあれほどきつかった経験はないですね。

 <卒業後は神奈川の昭和音楽大学へ>

 高校時代はほとんど楽器は触っていなかったけれど、はやりのJ−POPはよく聴き、文化祭では友達とバンドを組んでオリジナル曲やカバー曲を演奏していました。音大に行こうと決めたのは高3の夏休み前くらい。東京に行けば何かチャンスがつかめるという思いがありました。大学で現在のバンドメンバーと知り合い、2009年7月に4人でバンドを結成しました。

 <10年にインディーズデビュー。15年10月には念願だった武道館単独公演を果たす>

 今まで生きてきた中で一番幸せな時間でした。今後はより大きな感動を求めていきたい。高校生活で得たたくさんの仲間と応援してくれる先生方が一番の力です。音楽など普通とちょっと違った道を歩みたい人は、時間をかけて周囲に自分の夢を語るといいと思います。【出口絢】


 ■人物紹介

てらなか・ともまさ

 2007年卒業。09年7月、ロックバンド「KEYTALK」を結成し、ボーカルとギターを担当。13年11月に「コースター」でメジャーデビュー。15年10月に初の日本武道館単独公演を果たした。

 

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