九州学院校歌の歌詞について考える (その1)
[2015-08-22]
九州学院校歌は、1931年、学院創立20周年の記念に発表され、以来、現役の生徒はもちろん、卒業生の皆さんに長年にわたり愛唱されて来ました。
この度、校歌の歌詞の意味をもっと理解するため、九州学院の元国語科の福原徳也先生に訳して頂きました。今回は1番だけについて考えてみましょう。
<九州学院校歌 > 作曲:坂本隆知 作詞:古坂剛隆 (訳:福原徳也)
1.青蕪に歴史の跡残す 託麻が原の一角に
日毎身を練り文を練る 九学健児霊育の
活ける真清水流れては 絶えずも若き胸にみつ
青く生い繁った草に歴史の跡を残している
託麻野の一角(にあるこの学舎)で
日々体を練り鍛え学問に励む 九学健児は霊育により
(イエスのみこころ)が活きた真清水のように流れ込み
絶えず若い胸のうちに満ちあふれていることよ。
*「歴史の跡」とは、中世、南朝側の良成親王を擁する菊池武朝と大内義弘らの
擁護する今川了俊の託麻原での戦い。菊池方が奇跡的な逆転勝利に終わる。
<写真:校舎全景(1962年3月8日)> 熊本日日新聞社提供