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2年連続「高校3冠」の剣道部、空路堂々の帰熊

[2015-08-09]

   8月7日午後、全国高校総体3連覇、2年連続の「高校3冠(選抜・玉龍旗・総体)」を成し遂げた九州学院剣道部の選手たちが熊本空港に到着し、保護者、部員、教職員らの出迎えを受けました。

 米田敏朗監督は「皆さんのお蔭でなんとか良い結果を手にすることができた」がお礼の挨拶をしました。

 

<「西日本スポーツ記事」=2015/08/07付=より転載 >

「九州学院2年連続3冠 全国高校総体」

全国高校総体(インターハイ)第10日は6日、 剣道の男子団体は九州学院(熊本)が3連覇し、昨年に続いて選抜大会、玉竜旗大会と合わせて3大会制覇となった。女子団体は麗沢瑞浪(岐阜)が2年連続で優勝。個人の男子は斎藤拓仁(神奈川・東海大相模)、女子は竹中美帆(長崎・島原)が高校日本一となった。

厳しい言葉で鼓舞し続けた選手たちを見つめる米田敏朗監督の目に涙がにじんだ。剣道の男子団体戦で九州学院は攻めの姿勢を貫き、2年連続となる「高校3冠」の偉業を達成。「出し切ったな、言うことは何もない」。負けられない重圧も打ち破り、3月の全国選抜、7月の玉竜旗大会(西日本新聞社など主催)に続く優勝をたたえた。

 決勝の相手は玉竜旗決勝でも対戦した島原。2−1で大将戦に登場した槌田祐勢主将(3年)は、引き面を決めた後も守りに入らなかった。面を打ち抜いて優勝を決め「体が自然に動いた」。笑顔で汗を拭った。

 今春に卒業し、日本が優勝した5月の世界選手権で史上最年少の代表となった山田凌平(明大)のような絶対的なエースはいない。「一人一人が自分のカラーを持ったカメレオンチーム」と米田監督。厳しい練習を通して各自のカラーが融合し、チームは一つになって勝利を重ねた。決勝は、直前の個人戦決勝で敗れた槌田主将を笑って迎えて臨んだ。2本勝ちで仲間の配慮に応えた槌田主将は「団体戦で勝つ、と気持ちを切り替えられた」と感謝した。

 技のきれ、攻撃と防御が一体となった動きを支える強靱(きょうじん)な精神力と肉体。威風堂々の歩みで三つ目の頂点に立った九州学院の挑戦は続く。先鋒としてチームを勢いづけた梶谷彪雅(2年)は「来年はすごいプレッシャーがかかるけど、チャレンジャーとして勝ち続けたい」。緩んでいた表情を引き締めた。

                      <写真提供:KOTE PRO.>

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