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九学偉人伝(1)佐々木千歳先生〜ヘレン・ケラ―の通訳〜

[2014-03-08]

  2011年、九州学院創立百周年記念に設置された「歴史資料・情報センター」(浅川牧夫センター長)の再整備作業を現在行っています。 4月には九州学院の偉人(教師・同窓生)を紹介するパネルが完成します。第一弾は、学術・文化面などで功績を残した11名をピックアップします。

当ブログでは、その方々をシリーズでご紹介します。

 ○佐々木千歳(ささきちとせ・1916年〜1993年) 

  英語教諭 (在職:1948年〜1978年 ) 日本語学校の校長を父にハワイで生まれる。1930年、県立菊池高等女学校に入学。大阪の灯影女学園(現府立阿倍野高校)に編入。卒業後に同校の職員。1937年、ヘレン・ケラ―女史が来日の際、同校の校長の紹介で通訳に抜擢される。                1948年、九州学院の英語科教諭となり、同年8月、再来日したヘレン・ケラー女史の通訳として二カ月間の全国講演の行脚に同行。                                                                                1951年、フルブライト留学生としてコロンビア大学に入学。フランクリン・ベーカー賞を受賞し卒業。1955年、帰国前にコネチカット州のヘレン・ケラー邸を訪問、握手した瞬間に女史が「ササキ」と口を動かしたという有名なエピソードが残っている。                                     帰国後は洗練された英語で指導力を発揮、高松宮杯全国中学校英語弁論大会などで優勝者を輩出するなど活躍を続けた。晩年はパーキソ病で長年の入院生活の後、77歳で天に召された。

              <左が佐々木先生、中央がヘレン・ケラー女史(1948>sa.JPG