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九州学院で日本大震災:避難児童が“卒業式”

[2013-03-26]

  本学院の高橋美行教諭は、東日本大震災で県内に避難している子供たちのために、学院の一室を提供してもらい、この一年間ボランティア学習塾を開いてきました。担任しているクラスの子どもたちも賛同し、一緒に勉強を教えました。                                            

<以下は「毎日新聞」の記事をそのまま転用しました。>

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日本大震災:避難児童が“卒業式” 九州学院教師、生徒のボランティア塾閉校/熊本

  東日本大震災で県内に避難している子供たちのためのボランティア学習塾が23日、閉校した。九州学院高(熊本市)の教諭、高橋美行さん(60)らが昨年4月から1年間、同校で開いていた。閉校式では保護者らが「避難当初、見ず知らずの熊本で学校になじめなかった子供にとって、塾は心のよりどころだった」と感謝した。

 高橋さんは全国の被災地でラーメンの炊き出しを続けている益城町のNPO「九州ラーメン党」の一員。「熊本で教員としてできる支援をしたい」。塾の開設を思い立ち、同僚や生徒、他の学校の教員にも呼びかけた。高橋さんが担任を受け持つクラスの2年生10人も勉強を教え続けてきた。
 ◇子供ら感謝
 塾は毎週水、土曜の2時間。多い時には福島、宮城、東京などから避難していた14人が通った。慣れない土地で不安な気持ちだった子供にとっては、勉強だけでなく高校生との触れ合いも心の支えだったという。東京都町田市から11年6月に熊本市に来た高橋美穂さん(12)は「全部いい思い出。お兄さん、お姉さんたちとだんだん話せるようになって、勉強も分かるようになった」と感謝する。
 小学校教員の母とともに参加していた松崎萌さん(17)は「皆に喜んでもらえて、こちらこそうれしかった。これからもつながっていきたい」。丹生佳那さん(17)は「この教室での思い出を生かして、お友達をたくさん作ってほしい」とエールを送った。高橋さんも「皆に幸せになってほしい。早く熊本に溶け込んで、自信をもって歩んでもらいたい」と期待していた。