高校生ジビエ商品開発プロジェクト②
[2019-08-24]
8月20日(火)16時30分(第1部)と19時(第2部)より、火の国文龍総本店(熊本市東区戸島)において「高校生ジビエ商品開発プロジェクト~ジビエラーメン試食会~」が開催されました。その経緯につきましては前記事(8月23日付「高校生ジビエ商品開発プロジェクト①」)をご覧いただきますようお願いいたします。
記者は第1部の試食会に参加しました。会場にはこのプロジェクトに携わった高校生のほか、地元マスメディアや関係者などが多数集いました。高校生は5校(九州学院・ルーテル学院・尚絅・熊本中央・八代清流)26人のうち、ジビエチーム(主に食分野について考える)の14人とチームボア(主に革製品について考える)から3人の計17人(第1部)が出席しました。
初めにプロジェクトリーダーの宮田健瑠さん(ルーテル学院)、続いて一般社団法人みらいず設計Lab.代表の平松あすか様、くまもと☆農家ハンターの稲葉達也様、ジビエラーメン開発にご協力いただいた火の国文龍総本店代表取締役の工藤文生様が、挨拶のなかで今回のプロジェクトにかける思いや期待を語られました。
メンバー紹介では参加した高校生全員が自己紹介を行いました。本校からは両チーム合わせて12人(5校中最多)がこのプロジェクトに携わっています。全員それぞれの役割を中心に活躍しており、ジビエチームではチームリーダーを松藤玲奈さん(3年)が、広報部部長を丸岡明莉さん(2年)が務めています。なお、丸岡さんは7月に行われた「第66回NHK杯全国高校放送コンテスト全国大会」アナウンス部門で入選したことを7月26日付記事でお知らせしていますが、その原稿内容は今回のプロジェクトに関するものでした。
プロジェクトの趣旨説明、商品説明(担当は本校2年の石原桃佳さん)の後、いよいよ試食となりました。試食ではそれぞれにハーフサイズのラーメン2種類(塩ベースと味噌ベース)が提供されました。両者に共通しているのは豚骨と猪骨を半分ずつ使用し、長時間かけて煮込むことでスープはコクがありながらもジビエ独特の匂いは消えたものとなっていることでした。また、使われている野菜(具材)はすべて熊本県産とし、地産地消にも取り組まれています。猪肉のチャーシューは脂身の多いバラ肉と食感を楽しむロース肉が使われており、部位による味や食感の違いも感じられるように工夫されています。
各テーブルには担当の高校生がついて感想を聞いたり質疑応答(開発の苦労や喜び、参加した動機など)を行ったりしていました。販売時の購入客層を大人としていることもあり、ハーフサイズでありながらも十分な満足感が得られるボリュームと(高校生が好むものよりは)濃い味付けを堪能することができました。記者個人としては塩ベース・味噌ベースともにたいへん美味しくいただきましたが、味噌ベースの方がさっぱりして幅広い客層に支持されるのではないかという感想を持ちました。
予定時間を超過するほど盛り上がった試食会第1部はお開きとなりました。ご関係すべての皆さまに感謝申し上げます。説明や接客を一所懸命かつ丁寧に行う高校生たちの姿からは、このプロジェクトを通してさまざまなスキルアップがなされ成長していることが伝わってきました。チームメンバーはこれからも学びと議論を継続して商品化への詰めの作業を行い、来年1月のジビエサミットで成果を発表、同2月に開発商品販売開始の予定となっています。このことにつきましてはまた続報としてお伝えしていきます。