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おしらせ

荒木さん 高校生平和大使としてジュネーブを訪問

[2017/08/24]

 8月20日(日)〜24日(木)[現地時間(以下同じ)]、本校2年生の荒木美柚さんを含む22人の第20代高校生平和大使がスイスのジュネーブを訪れています。一行はこの1年間に「高校生1万人署名活動」で集めた、核兵器廃絶を求める21万4300筆(過去最多)の署名を国連軍縮会議が開かれる国連欧州本部への提出とアピールのために派遣されたもので、外務省からはユース非核特使としての委嘱を受けて活動を行っています。

 2014〜16年には軍縮会議の議場で特例的に外交官ではない高校生がスピーチを行うことが許されてきましたが、本年は諸事情により議場での発言は見送られています。しかしながら今回初めての試みとして、高見澤将林軍縮会議日本政府代表部大使が主催する各国外交団との意見交換会が21日(月)に行われ、高校生平和大使一行が招待されました。

 この意見交換会には核兵器保有国4か国、核兵器非保有国18か国以上の外交官職員に加え、国連軍縮部や赤十字国際委員会からも関係職員の出席がありました。高校生平和大使の代表2人が活動報告を行った後、1人が被爆3世として祖父の体験を語り、核兵器のない世界の必要性を訴えました。

 その後、高校生平和大使は少人数のグループに分かれ、各国外交団との個別の意見交換を行いました。平和大使全員が自由かつ直接、各国外交官に発言する機会は双方に有益であったようで、予定時間を超過するほどの盛会でありました。

 翌22日(火)、高校生平和大使は国連欧州本部で行われた軍縮会議を傍聴した後、同所にある国連軍縮部事務局を訪問し、持参した署名の提出に臨みました。提出に先立ち、一行はリレー方式で全員が英語でスピーチを行いました。

 公募制である高校生平和大使に選ばれた荒木さん。このジュネーブにおける一連の活動と経験は一生涯の貴重な財産となったことでしょう。そして、その使命(核兵器廃絶と平和な世界の実現に向けた思いを伝えること)に対する決意を新たにしたことと思います。

 日本時間25日(金)に帰国してからも長崎をはじめ各地で報告会や活動を継続し、真の平和を希求する荒木さんのうえに、神さまのご加護と祝福が豊かにありますようにお祈りいたします。