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おしらせ

キリスト教を学ぶ会 「クリスマス」

[2016/11/19]

 11月18日(金)午後4時からキリスト教を学ぶ会が行われ、高校生26人と教職員が5人が出席しました。生徒のなかには2年生の初出席者もいて、新しい学びの友を皆で歓迎しました。

 今回のテーマはクリスマスで、新約聖書ルカによる福音書2章1〜20節を事前に各自読んで考えたこと、学んだことを生徒たちは発表しました。一通り発表が終わった後、小副川チャプレンはこの箇所の解説を丁寧に語りました。

 救い主の誕生について天使から最初に知らされたのは羊飼いでした。羊飼いは当時の社会では最下層におかれた人々であり、羊を所有者から預かって世話をすることを生業としていましたが、その仕事はときに自己犠牲を要する厳しいものでありました。羊の群れが狼に襲われるとき、羊飼いはまず自分の身を狼の前に投げ出し自らが食べられる間に羊を逃していたのです。その危険と隣り合わせの羊飼いを羊はよく理解し信頼していたというチャプレンの話に一同は驚いた様子で聞き入っていました。

 その羊飼いたち、そして自らの存在場所を見失っていたマリアとヨセフに神さまが天使を通して語りかけたクリスマスのメッセージがいち早く語られたのです。では、そのメッセージとは何でしょうか。それは神さまからの「存在の肯定」なのです。世間から非難されたり自己嫌悪になったりしても、神さまは私たちに「あなたが生きてくれてよかった」と存在を認めてくださるのです。この「神さまの愛の出来事」が「クリスマス」です。

 無条件に私たちを愛し認めてくださる神さまの存在を知るとき、私たちは居場所を得てそこでがんばって生きていくことができるということをこの日の会で学びました。九州学院もクリスマスのさまざまな行事を控えています。学ぶ会のメンバーを中心に聖歌隊も組織される予定です。さまざまな困難もあるこの世界にあって、私たちの学院がこのクリスマスの愛のメッセージを発信していけるよう一日一日を大切に歩んでまいりたいと願います。次回の学びは12月9日(金)の予定です。