７月２２日(金)、第98回全国高校野球選手権熊本大会３回戦に臨んだ九州学院は熊本商業高校と対戦して８対３で勝利し、準々決勝進出（ベスト８）を決めました。

　２回表、先発の藤嶽投手が３連打されて一死満塁のピンチを迎えます。ここで九学ベンチは早めの継投を選択。二番手として吉野投手がマウンドに上がりますが、いきなり左翼手の頭上を越える適時二塁打を打たれます。一塁走者も本塁を狙いますが、ここは野手陣が見事な中継でタッチアウトとし、なんとかこの回を２失点でしのぎます。

　２回裏、好調の元村選手が左翼線に二塁打を放って反撃開始。続くこちらも今大会好調の田上選手が一塁手を強襲する適時打で１点を返します。

　３回表を吉野投手が無安打に抑えて流れを呼び込むと、３回裏に打線がつながります。一死一・二塁から４番松下選手が左前適時打で同点とすると、続く元村選手が二打席連続の二塁打を放ち２点をリードします。

　４回表、無死一・二塁のピンチを迎えますが、ここは吉野投手が粘りの投球で後続を断ちます。続く５回表は三者凡退に、６回表は無死三塁のピンチから内野ゴロ３本で無失点に切り抜け、主導権を相手に渡しません。

　すると６回裏、吉野投手が自ら安打で出塁すると、吉村選手の右中間適時三塁打、緒方選手の中前適時打、村上選手の犠飛で３点を加えます。８回裏には田上選手に２本目の適時打が飛び出し１点を加点。この試合、田上選手と元村選手はともに４安打の大活躍でした。

　９回表、二死をとったところで吉野投手は降板。今大会初登板の豊山投手と野木投手で１点は失いました（自責点０）が、最後の打者を二飛に打ち取って試合終了。見事に準々決勝進出を決めました。

　打撃陣はつながりを見せ、課題であった投手陣も１０安打はされましたが要所を締めて３失点にとどめました。特にロングリリーフで奮闘した吉野投手は制球・キレともに良く、熊商打線に的を絞らせませんでした。ゴロアウト１０は本領発揮といえるでしょう。

　準々決勝は７月２３日(土)に全４試合が行われる予定です。九州学院は第４試合（１６時開始予定）でシード校の必由館高校と藤崎台県営野球場で対戦します。必由館高校は３回戦までいずれもコールド勝ちで４６点をあげた強力打線を有しますが、投打ともによりいっそうの集中力で勝利に導いてくれることを期待します。

　そのためにも球場で選手たちへの熱い大声援が必要です。準々決勝は全校応援を実施します（生徒には要項配布済）。たいへん暑い現地ですが、ご都合がつかれます方はぜひ球場にご来場いただきましてご一緒に応援していただけますならば感謝であります。

 

　熊本商業　０２０　０００　００１＝３

　九州学院　０１３　００３　０１×＝８

 

　【九学選手記録】

　　１番　吉村　（中堅手→左翼手）　５打数　１安打　１打点　０四球

　　２番　緒方　（三塁手）　　　　　４打数　２安打　１打点　１死球

　　３番　村上　（捕手）　　　　　　２打数　０安打　１打点　２四球

　　４番　松下　（右翼手）　　　　　４打数　１安打　１打点　１四球

　　５番　元村　（一塁手・遊撃手）　５打数　４安打　２打点　０四球

　（代走）松村　　　　　　　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　（５番）北口　（一塁手）　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　（５番）豊山　（投手）　　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　（５番）野木　（投手）　　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　　６番　田上　（二塁手・中堅手）　４打数　４安打　２打点　１四球

　　７番　藤嶽　（投手→左翼手）　　１打数　０安打　０打点　０四球

　（代走）浅久野　　　　　　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　（７番）佐藤　（一塁手）　　　　　１打数　０安打　０打点　０四球

　（７番）堀川　（中堅手）　　　　　２打数　０安打　０打点　０四球

　　８番　米満　（遊撃手・二塁手）　４打数　０安打　０打点　０四球

　　９番　松野礼（左翼手）　　　　　０打数　０安打　０打点　０四球

　（９番）吉野　（投手）　　　　　　４打数　１安打　０打点　０四球

 

　　　　　藤嶽　　１回３分の１　　被安打４　　奪三振１　　与四死球１　

　　　　　吉野　　７回３分の１　　被安打５　　奪三振３　　与四死球１

　　　　　豊山　　０回３分の０　　被安打０　　奪三振０　　与四死球１

　　　　　野木　　０回３分の１　　被安打１　　奪三振０　　与四死球０

 

《４安打と活躍した元村選手》

《九学サンバで盛り上げる部員たち》

《７回３分の１を力投した吉野投手》

《勝利の校歌を斉唱する選手たち》