創立記念講演会:徳永瑞子先生「いのちの重さ」を行いました。
[2009-01-20]
本校では毎年1月19日の創立記念日にあわせ、記念講演会を開催しています。「いのちの教育」をテーマにしている今年は、徳永瑞子(みずこ)先生を講師としてお招きし、「いのちの重さ」の演題で記念講演をしていただきました。
徳永先生は、1970年代から8年間、旧ザイールで助産師として国際協力活動に参加された後、1993年にNGO団体「アフリカ友の会」を結成され、以来現在まで長年にわたり、エイズが蔓延する中央アフリカ共和国において、ケアと感染予防、エイズ孤児救済などの活動に取り組んでおられます。
南北経済格差の下で、多くの人々が貧しさゆえに命を落としていく現実が、今世界に広がっています。そうした厳しい状況でも、ひたすらエイズ患者さんの命に寄り添い支援活動をされている徳永先生に対し、2005年に国際赤十字社からナイチンゲール記章が授与されました。
今回の徳永先生のご講演を通して、わたしたちも改めて「いのちの重さ」について考え、本校の創立の精神である「敬天愛人」について学びを深めることができました。
体育館での中高全体での朝礼後、10時からDVD『エイズ患者に寄りそって〜国際医療の現場から〜看護師 徳永瑞子』が上映されました。その後、徳永先生の講演がパワーポイントを使いながら、1時間以上にわたって行われました。
私たちにとっては当たり前のことが、世界ではそうではないという厳しい現実を、私たちも直視しなければなりません。生徒一人ひとりが「いのちの重さ」をしっかりと受け止め、与えられた命に感謝して生きていかねばならないと感じたに違いありません。
講演終了後、九州学院全生徒と教職員で、校歌を高らかに斉唱しました。徳永先生も体育館右前に掲げてある歌詞をご覧になりながら、いっしょに歌っておられました。
高3の生徒諸君は本校での最後の全校集会となりますので、退場の際、高3のクラスごとに全員を拍手で送り出しました。
徳永先生は、「アフリカ友の会」での活動を通して、世界の厳しい状況について、私たちに熱心に語ってくださいました。
生徒たちは徳永先生のお話に聴き入り、中には熱心にメモを取る姿も。
カトリックの信仰者としての「いのち」に対する深い愛のメッセージが伝わってきました。
高校生徒会長・塩本君が、全生徒を代表して謝辞を述べました。
九学での最後の全校集会。高3生を拍手で送り出しました。
創立記念の講演の余韻を後に、思い出の体育館を退場。