同窓会からのおしらせ

渕上毛氈 (旧18回)生誕100年 評伝を出版

[2015/12/18]

   今年は、九学OBで詩人の渕上毛銭(旧18回)の生誕100年にあたることから 、毛氈のを研究している八代市の前山光則氏が、弦書房(福岡市)から毛氈の評伝「生きた、臥た、書いた 渕上毛銭の詩と生涯」を出版しました。(B6判308頁・2160円)是非ご一読下さい。

○渕上毛銭 (ふちがみ もうせん<本名:渕上喬>1915年〜1950年)

葦北郡水俣町(現水俣市)に生まれる。1933年に九州学院を卒業後、青山学院中等部へ進学していたが、結核性脊椎カリエスを病んで中退、帰郷。以後、寝たきりの生活を余儀なくされる。病床で詩作を始め、『九州文学』などに作品を発表。代表作に「柱時計」など。ユーモラスで一面スケールの大きい詩風と評される。また、戦後の1946年、水俣青年文化会議を組織するなど、郷里の文化活動の発展に貢献した。

水俣市わらび野には「生きた 臥た 書いた」と記された墓石があり、隣接する詩碑には「風と光 愛と花 神の絶ゆることなし」とある。1998年、市民により「淵上毛錢を顕彰する会」が組織された。さらに、「合唱団みなまた」が毛銭の詩に曲をつけた「七つの生きるうた」や、女性合唱組曲「約束」などがコンクールで歌われるなど、35歳で夭逝した偉大な詩人の作品は現在も生き続けている。

 

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