同窓会からのおしらせ

熊本県科学展 上田氏(S59回)に熊本教育センター賞

[2014/11/18]

  11月12日、第74回熊本県科学展の審査会が 熊本市崇城大学ギャラリーで行われ、九州学院OBの上田起徳(かみだたつのり)氏(S59回・阿蘇西原中勤務)が「熊本県教育センター賞」を受賞しました。

  県内の小中高校の児童・生徒、教職員から約6万5千件の応募の中から地区の審査を通過した114件から、さらに厳選されての同賞です。

  一般公開は14日〜19日(17日は休館日)、同ギャラリーで、表彰式は20日、熊本市子ども文化会館で行われます。

 

〜上田起徳氏からのメッセージ〜

「今回の研究内容は、『菌類・細菌類の教材化に向けて』というものです。なぜ、それらを研究しようかと思ったのか・・・。

それは、人体の表皮には多くの菌類、細菌類が付いています。それを人体が必要としているか否かは別として。それが自然界です。また、今年は日本食が世界に認められた年でもあります。その日本食を支えているもの、それは醤油やみそ、そして酒・・・と言っても良いでしょう。ではその醤油や味噌をつくものは、穀物と微生物です。微生物?・・・そう菌類、細菌類なのです。

しかしことほど左様に生活と密接に関わっている微生物が学習教材になっていません。しかも、昨今では、机の上に置いた「殺菌スプレー」で一瞬に菌を殺すということが大っぴらにTVで流れています。なんということでしょう・・・。

理科学習の原点は、ものを知りたいという感情の原点でもあります。知りたいのに分からない「居心地の悪さ」といった不快な感覚が探求の原点であると考えます。だからこそ日本人にとって最も身近な菌類・細菌類を教材化することによって、全ての子どもたちに理科に興味を持って主体的に学んで欲しいと思いました。

また、私は事務職員です。理科の知識はないに等しい・・・。ただ、少しでも理科の先生方の一助になればと思い放課後の時間などを活用し、大学の関係者や本校の理科の教員の話を聞いたりして研究してきました。

これからもこの賞を糧に、科学を楽しみながら、生徒たちに科学のおもしろさなどを還元できるよう究に励んでいきたいと思います。ありがとうございました。」

 

                         <左が上田氏、右の笹原校長も九学OB(S25回)>

10799322_405994162882009_23531687_n.jpg