北朝鮮による拉致被害者で九州学院OB松木薫氏(S24回・1972年卒)の母松木スナヨさんが、1月11日午後に亡くなられました。
92歳のスナヨさんは長年病床にあり薫氏の帰りを待ち続けていましたが、再会を果たせぬままに帰らぬ人となりました。
12日に記者会見に臨んだ姉の齊藤文代さんは、「亡くなる4時間ほど前、薫の写真を見せると涙を浮かべていました。母に一目合わせたかったと残念です。政府が一日も早く助け出してくれることを切望します」と話しました。
松木氏は1980年6月、語学留学で訪れたスペインで小旅行中に拉致されたとされ、北朝鮮は2002年に拉致を認めましたが、その後も消息は分かっていません。 九州学院でも、この問題が風化しなしように、そして松木先輩が救出されるようにと、校内の売店に救出のための募金箱とパネルを設置して協力を呼びかけています。
母松木スナヨさんのご冥福を心からお祈りすると共に、ご家族の皆様にお悔やみを申し上げます。
<写真は売店に設置されている募金箱>