同窓会からのおしらせ

拉致被害者松木薫氏(S24)の母 拉致担当相と面会

[2013/01/13]

 九州学院のOBで北朝鮮拉致被害者とされる松木薫氏(S24回)は今年還暦を迎えますが、菊陽町の病院に入院中のお 母さんのスナヨさん(91歳)は、一日千秋の思いで薫氏の帰りを待ち続けています。

 家族会のメンバーとして拉致問題に取り組んでいる、九学出身で弟の松木信宏氏(S43回)が、先日古屋拉致問題担当大臣との会談した際に「拉致被害者家族の現状を知って欲しい」と強く要望したことから、1月12日(土)に古屋大臣が来熊し母スナヨさんとの病院での面会が実現しました。

 古屋大臣は約30分間の面会の後、熊本空港で報道陣の取材に応じ「拉致問題対策本部の組織を強化したい。北朝鮮の体制が変わった今がチャンス。最後の担当相になる覚悟で誠心誠意この問題に取り組みたい」と強調しました。(熊本日日新聞記事)           

 北朝鮮に拉致されて今年で33年。このところ何の進展も覗えない拉致問題ですが、新内閣としての取り組みに期待が寄せられます。同窓生の皆様のご協力をよろしくお願い致します。

<松木薫氏> 九州学院中学校を経て九州学院高校を1972年に卒業の後、京都外国語大学大学院一年時にスペインに留学。オーストリアを小旅行中に北朝鮮に連れて行かれたとされています。数年後に拉致問題が浮上し松木氏も被害者のリストに上がりますが、 実名が伏せられ「M」という名前で公安を中心に内偵が進められていました。2001年の小泉首相訪朝の際に、初めて拉致被害者として名前が公表され、政府に認定されました。姉の斉藤文代氏もほかの拉致被害者の家族の方々と、事件解決のために熱心に活動を続けられていますが、その後も消息が判らず今日に至っています。