歴史余話

歴史の深層、歴史あれこれ 九州学院の卒業生でも意外に知らない学校の歴史エピソードやこぼれ話などをご紹介します。

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第八話 百周年記念事業標語(キャッチフレーズ)の誕生

◎ 標語の公募と決定

 2011年1月、九州学院は創立100周年を迎えた。これに先立って理事会は、2007年に「記念事業準備委員会」を立ち上げ、本格的な準備活動がスタートした。2008年2月6日には「記念事業計画委員会」(第2回)が開かれた。その中で「保護者、生徒の百周年に対する意識を高揚・維持させるために、記念事業のイメージとなる標語が必要である」との意見が出された。標語は、九州学院が歩んだ100年の歴史を振り返り、同時に将来を見据え、かつ募金活動を含む事業全体の周知・推進に寄与するもので、一見して瞬時に感動と共感を喚起するものでなければならない。
 各種協議を経た結果、標語は公募することとした。同年12月に学院ホームページ、九学通信等で学院内外に広く募集したところ、223点(卒業生・一般・教職員計64、在校生159)に上る応募があった。作品選考は翌2009年3月3日、学院・同窓会・育友会の代表計9名(座長:土山研三募金委員長)で行われ、以下のとおり決定、同年3月5日の学院ホームページ、3月18日付の九学通信で発表された。

 (学院賞)一席 百年の想い 世代を超えて(S22回卒業 佐間野英之氏)
      二席 100年の伝統 新たなステージへ(高校3年6組 本田真人君)
      三席 一粒の麦、地に落ちて百倍の実を結ぶ(S20回卒業 池永清氏)
 (入 選)11点(中学生5、高校生4、本校教諭2 内容は省略)

◎ 百年の想い 世代を超えて

 受賞作品は、九州学院が創立以来キリスト教主義学校として蓄えてきた多くの知的財産が、文字どおり100年の長きに渡って後輩たちに受け継がれてきたことを端的に表しつつ、未来をも見据えている。
 「百年の想い 世代を超えて」の標語は、100周年記念特別テレビ番組のタイトル、熊日新聞の特集記事、車輌キャンペーンステッカー、懸垂幕等のさまざまな場面で使用された。なお、三席の作品は新約聖書(ヨハネによる福音書12章24節)の聖句をアレンジして作成されたものである。入賞者3名には表彰状と副賞が贈呈され、その後2011年11月18日、ホテルキャッスル熊本で行われた創立百周年記念祝賀会で、あらためて作品の紹介がなされた。
 こうして標語を見返すたびに、九州学院のこれまでの100年、これからの100年について、広くその情報を発信していくことが九州学院百周年記念歴史資料・情報センターの使命であるとの思いを強くしている。

みなさんがご存知の九州学院の歴史をお教えください。

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[ご連絡先] 九州学院事務室 TEL:096-364-6134